簡単なことを難しく語ってしまう人の取扱説明書(仮)
簡単なことを簡単に話すのは当たり前、難しいことを難しく話すのも当たり前。
難しいことを簡単に話すのが頭の良さのなせる技、と聞いたことがある。
では簡単なことを難しく話すのはどうなのか?逆に頭が悪いということなのだろうか?
オレはつい数年前までそう思ってたけど、昨今そうでもないことに気づいたのでその気づきをまとめておこうと思う。
まず簡単なことを難しく話すとはどういうことなのか、を定義したい。
- 冗長が多い
- 話が飛ぶ、発散する
ざっくりこの2点かと思う。
例えば、料理のレシピなどで良く出てくる表現に、
- 砂糖、塩、醤油、みりんで合わせ調味料をつくる
- 1.で作った合わせ調味料に肉を絡める
- しっかり火が通るまで両面焼く
みたいなものがある。とてもシンプルな話。
これを話を難しくしてしまう人に話させると、
- 砂糖、塩、醤油、あー醤油は濃口でも薄口でも大丈夫です。ちなみに私の出身は京都なので薄口にしますねw あとみりんを入れて合わせ調味料を作ります。
- さっき砂糖、塩、醤油(薄口、濃口でも可)、みりんで作った調味料に肉を絡めます。絡める目安は味濃いめが好きなら30分ほど時間をおいてガッツリ絡めるのが良くて薄くていい人は10分くらいでいいです。でもあとからタレを掛けて焼けばいいのでやっぱりお好みでいいですw
- 合わせ調味料を絡めた肉を焼きます。焼き加減もお好みでいいです。今思ったけど合わせ調味料に七味とか入れたら美味しいかもですね、今度やってみます。
みたいなことになる。長いし途中で話がブレる。文章ならまだ良いけど口頭でこれをやられたら相手は死ぬ。
こういう話し方をする人を何人か見てきて共通項が見えてきたんだけど、真面目で人に気を使うタイプが多い。それも結構ガッツリ気を使うタイプ。
何でそうなるのかも合わせて分析したところ、このタイプの人達は他人に拒絶されることを嫌う傾向が強かった。
適当なことを言って「わかんねーよ」って拒絶されるのが嫌で、一生懸命話すんだけど、逆にそれでわけがわからなくなるという皮肉。
現実は非情である。
じゃあどうすれば良いのか、ってところなんだけど実はそんなに難しくない。
ちょっとずつ話してもらうようにして褒めて育てればいいのだ。
いきなり10を伝えようとするから大変なので最初は1ずつ話してもらう。
わかったらわかったって伝えてあげる。分からなかったら、こうした方がいいよって伝える。それだけ。
逆にやっちゃいけないのは否定。これをすると余計気を使うので更にややこしいことになる。
もし周りでこういうお悩みを抱えいる人がいたら試してみて欲しい。時間はかかるかもしれないけど改善するはず。多分。
※この記事は全力で自分のことを棚に上げて作成しました