徹底的な本音を言葉ではなく心で理解できたかもしれない話

直近2冊の本で1on1で相手の話の聞き方は概ね理解できたつもりだった。 ただそれは「話をしてもらった」あとのことで、まず話を聞き出すことがわかったようなわかってないような感じ。 つまり「何か話したいことがありますか?」と聞いて「特にないです」と言われたら終わる。 ということを顧問に相談したら「徹底的な本音で会話ができてないんじゃない?」と言われた。 以前読んだ「GREAT BOSS―シリコンバレー式ずけずけ言う力」で書かれてたなぁと思ったので読み返してみた。

徹底的な本音とは

  • 相手を心から気にかけ、プロらしくない自分の姿を見せ、部下にもそうするように励ますこと
  • 部下の仕事がお粗末なとき、正直にそう伝えること。またタイミングよく伝える努力が必要

この2つが揃ったときに徹底的な本音の関係を築けるとのこと。 1つ目はこの前の傾聴の本にも同じようなことが書かれていたので特に違和感はなかった。 いい上司であろうとせずありのままの自分で接するのはむしろ得意だ。

2つ目も書いてるままではあるので内容としては難しくない。ただやるのは苦手…
なるほど、僕が徹底的な本音の関係が築けていないのはこれが原因らしい。 でも確かにこれが出来てないと良い関係が築けないのはよく分かる。 以前すごく最悪なタイミングでダメ出しをされたことがあるが、あのときは本当にモヤモヤしたしその後本音で話せと言われても無理だったと思う。 その後、同じ人に適切なタイミングでダメ出しをされたときは別に嫌な気持ちもしなかったし素直に反省できたので、つまりそういうことなんだろう。

本音で話してみた

何となく内容が頭に入ったのと、たまたま仕事でいい(?)きっかけがあったので本音で話してみた。 (自分が話し手だったので厳密には心持ちは違うかもしれない) 結論から言うと、めちゃくちゃパワーは使ったけど今までで一番充実した1on1だったように思う。 今までだったら「これ言って関係悪くなったら嫌だし、我慢すれば済むか…」って飲み込んでいたであろう話なので話しながらめちゃくちゃ緊張したけど、最終的に「話してもらって良かった」と言ってもらえた。 あくまで伝えただけなので問題がすべて解決したわけではないけど、これからもこうやって話し合っていけば大体の問題は解消されそうな気がした。 逆にもし今までのように飲み込んでいたら、いつか飲み込めなくなったときにブチギレて会社辞めるってなってたと思う。

所感

以前この本を読んだときも内容は理解したつもりではあったけど、頭で理解したつもりになっていただけだったことを痛感した。 でも知識を入れたうえで体験することにより実感まで落とし込めたのはとても良かったと思う。 今回は自分が話し手だったけど聞き手としても徹底的な本音の関係を築けるように何でも話していこうと思う。

おすすめ度

7/10点 内容は素晴らしいと思うけど、突然事例のストーリーが始まったりして要点を掴むのが大変なところがあったように感じた。 これは海外のビジネス書を読み慣れている人なら特に問題ないかもしれない。 あと今回は一切触れなかったけど他にもリーダーとして為になりそうな内容が書かれているので気になる人はぜひ読んでみてほしい。