僕と結石

アドベントでもカレンダーでもないけどなんとなく書きたくなったので書いておく。 一言でいうと今年腎臓の結石でどえらい目にあった。以下経緯など。

発端

健康診断の尿検査で潜血と蛋白で引っかかった。 調べたら蛋白出るのやばそうだったので病院へ行った。 検査の結果、左の腎臓にでかい石があると言われた。(本当にでかいって言ってた) 僕は(でかいじゃなくて何センチとか言えよ)と思った。 これは手術じゃないと出ないレベルなので手術ができる病院紹介しますと言われてそこに行く。

手術まで

手術ができる病院でもレントゲン撮ったりしてかなりでかい石がありますねと言われた。 僕は(だからでかいってなんだよ数字で言えよ)と思った。 その上で手術はどうするかという話になった。 ちなみに結石摘出の術式は 1. 衝撃波で体外から石を破砕する 2. 尿道から内視鏡を入れてレーザーで破砕する 3. 背中から腎臓に内視鏡を入れてレーザーで破砕する の3種類が現在の主流で下に行くほど大掛かりなものとなる。 先生曰く、石はでかいけどそこまで固くなさそうだし1番の衝撃波でいけるでしょうとのこと。 じゃあそれでということで手術の予約をしてその日は帰宅。 日帰りではあるが数時間は様子を見る必要があるとのことで日帰り入院の手続きなどもした。 生まれて初めての入院だったのでちょっとだけワクワクした。

手術当日

朝から手術だったので朝イチで病院に行く。 手術着に着替えて、座薬を入れられ、点滴も入れられた。 寝たまま手術室に運ばれるのを期待したがそんなこともなく自分で歩いて手術室まで向かった。 ベッドの腰のところに風船みたいなのがあってそこに寝っ転がって手術の説明を受ける。 手術は1時間くらいで終わる、人によってはめちゃくちゃ痛いみたいだけど石が動くからモゾモゾするな、息もなるべく浅くして石が動かないように、など。 人によって痛みがまちまちなのは本当に千差万別らしく、痛みに強い人だと寝ちゃう人もいるし、逆に弱いと痛すぎて出力を下げざるを得ないくらい我慢出来ないらしい。 僕の場合は最初は腰にデコピンくらいの痛みだったので余裕だと思っていたが出力が上がるにつれてそれはしっぺになり、棒で突かれるくらい、最終的には金槌でぶん殴られてるくらいの痛みになった。 でも動くなって言うから耐えた。小3だったら泣いてたと思う。 その後担当医から石は3分割くらいまではできたけどそれ以上細かくならなかったので再手術が必要かもしれないことを告げられた。 中3でも泣いてたと思うレベルの絶望感だったけど耐えた。

その後、また点滴を打たれて病室へ。今回も徒歩で。 なかなかドラマみたいには運んでもらえない。 ベッドで安静にして、点滴が終わった時点で痛みなど無ければすぐ帰れますよと言われる。 その20分後くらいに信じられない激痛に見舞われた。体が痛みで歪んで、息もまともに出来なかった。 当然ナースコールして看護師さんに来てもらったんだけど、先生に確認してきますって言って10分くらい帰ってこずその間は永遠に続く地獄のようだった。 その時に朝入れられた座薬が痛み止めだったことを知ったんだけど、その座薬もかなり強力な痛み止めらしく6時間に1回しか使えないほぼ最終兵器的なものだったらしい。 だから困ったわねぇって感じだったけど本当に困っているのは僕だったしどう見ても大丈夫じゃなさそうだったのでもう一回先生に確認してきますと言ってまた10分くらい帰ってこなかった。 その後、真の最終兵器らしい痛み止めの注射を打たれた。かなり痛い注射ですよって言われたけどそれより遥かに痛かったので注射の痛みなどまるで感じなかった。 この痛み止めはさすがに最終兵器だったらしく痛みも治まって寝落ちしてしまうほどだった。 目覚めたら点滴も終わっていて、帰れそうですか?って言われたので帰ることにした。 本来なら帰れますか?はこっちのセリフやぞと思ったけど堪えた。

その後

帰宅したあとは痛みはだいぶ落ち着いていたものの疲れ切っていたので薬を飲んでさっさと寝た。 次の日からもしばらくは安静にと言われたので仕事だけできる範囲でして薬飲んで寝る生活。 しかし毎日夜になると38度を超える熱が出てめちゃくちゃしんどかった。 ググると数日は熱が出たりすることもあるらしいが1週間経っても治まらなかったので流石にやばいのではと思って病院へ。 一応発熱ということでコロナとインフルの検査も受けさせられる。 両方とも陰性で、その後泌尿器科で検査を受けたところ、腎臓が内出血を起こしていることがわかった。 今回の手術の合併症として極稀にそういう症状が出るらしいことは調べて知っていたが医師からその説明はなかったのでまぁまぁショックだった。 完全に医療ミスちゃうんけと思ったけど変なこと言って今後嫌な対応されるのも困るからぐっと堪えた。 抗生物質やら止血剤やらの大量の薬を出されて帰宅。 結局発熱は出された薬を飲みきるくらいまで続いた。

しかしこれで悲劇が終わったかと言うとそんなに甘くはなかった。 家から10分程度のご飯屋さんにランチにでかけ、帰りに近くのスーパーに寄って帰る、それだけの行動が死ぬほど苦しかった。 いつもの近所を歩いてるだけなのに海の底に引きずり込まれた気分だったし、そのしんどさは午後ずっと続いた。 マジでこんな手術受けなければよかったと思った。

なお、実は今回の術式にはもう一つ問題があって、他の内視鏡手術と違って石を自然排出しなければならない。 つまり砕けた石の数だけ結石の排出が続く。 一度でも体験したことがある諸氏ならわかるかと思うが一回でも地獄の激痛がずっと続くのだ。 マジでこんな手術受けなければよかったと思った。

そして現在

昨日が術後1ヶ月だったのでまたレントゲン撮って検査をしてきた。 どうやらでかかった石は排出出来ていたらしくあとは細かい石が10粒くらいだったのでこのまま経過観察で良さそうでしょうとのことだった。 マジでめちゃくちゃ安堵した。 まだ10粒なのかもう10粒なのか、当然後者だ。それくらい苦しかった。

余談

1回米粒よりもでかい石が出たことがあったんだけど、このときの達成感と出た石の愛おしさは半端なかった。 ロバートの秋山が結石をネックレスにしたって話を聞いて、当時は理解できなかったけどちょっと気持ちがわかった。

バカ長くなったけど結石まじ怖いので水分とか摂ろうな。 今回の件で結石の予防法とかめちゃくちゃ調べて詳しくなったので気が向いたらそのへんも書くかもしれないし書かないかもしれない。 とりあえず知りたい人は言ってくれたらざっと答えるかも。