それはとにかく手を動かすこと。
昔、オレが高専生だった頃、天才数学者(どうみてもホームレス)がいた。
その人は平行線が交わることを証明してしまうほどの天才なのだが、
優秀な選手が優秀なコーチとは限らない、の例外にもれず、授業の説明は天才的にへたくそだった。
そのくせ、テストには東大入試の過去問を引っ張ってくるような鬼。
オレ達が問題を解けず「先生、こんなん解けるわけないやろ」とか言おうもんなら
その人は必ずこう言った。
「馬鹿野郎、文句はどうでもいいから手を動かせ。問題を解きまくってれば頭なんて使わねぇんだよ!後は手首の運動なんだよ!!」
その度に、オレ達は「またか、やれやれだぜ・・・」と思いながら単位のために必死に手を動かした。
途中、諦める奴、力尽きる奴も現れる。数学の授業はまさに戦場だった。
だけどオレは諦めなかった。理由は特にない。多分若かったからだw
その結果、確かにその人の言う通り、問題が解けるようになってきた。
頭はほとんど使わない。使うのは問題を見た一瞬だけ。
あー、これはたすきがけで楽勝解ける。
これはsinθじゃなくてcosθを置き換えないと手詰まりになるパターンだ。
そんな感じでただ機械的に問題を解く。
余談が多くなってしまったがプログラムも同じ理論でいけるはず。
分からなくてもコード書き続けてたらそのうち書けるようになる。
その代わり、この方法だと頭はほとんど使わないからびっくりするほど面白くない。
仕事なら割り切れるけど、趣味でプログラムをやりたいって人ならもう一工夫がほしいところ。
オレは仕事だからその一工夫はしてない。
むしろ教えてほしい。仕事つまらん。