鈴鹿高専教官スター列伝〜パーフェクト横山編〜

これは鈴鹿高専 Advent Calendar 2018 - Adventarの12/8の記事になります。

まず最初に軽く自己紹介しておくと筆者は電子情報工学科を15年以上前に卒業したOBです。
そんなわけで筆者が知っている当時の教官はほとんどいないだろうけど、
かつてはこんなすげー人がいたんやでって言うのを残したくて記事にしようと思い立ちました。 一部都市伝説的な記載も含むので、読み物としてお楽しみいただければ幸いです。

パーフェクト横山とは

数学担当の教官で筆者在籍当時でおそらく40代後半〜50代?通称パー横。
外見は世捨て人だけど中身は天才という絵に描いたような個性の塊。
噂では現時点で逝去されてると風のうわさで聞いたが、真偽は不明。

何がパーフェクトなのか

とにかく数学に関して神。 何語で書かれてるかわからんような数学書を持ってたから読めるのか聞いたら、
「文章はわかんねぇけど式だけ読んでたらわかるよこんなもん」と即答。
電子回路とか電磁気も全然知らないと言いつつ教科書を渡すと式だけ読んで解説してくれた。
これは都市伝説なんだけど、かつて平面上の平行線が交わることを証明してしまったらしい。
さすがパー横である。

ここが辛いよパー横

上で述べたとおり、とにかく数学に関しては天才なんだけど、 名選手が名監督とは限らないのと同じように、教え方はお世辞にも上手ではなかった。
本人にとっては簡単なことだから「簡単だろ」と済ませるものが、学生にとっては全く簡単ではないのだ。
そしてわからないと言おうものなら「何でこんなもんわかんねぇんだよバカかよ」とか言う。
別に当時誰も気にしてなかった(と思う)けど、今のご時世だとめんどくさい親御さんとかの耳に入ったらヤバそう…
更にひどいことにテストは毎回気まぐれで東大京大レベルの入試過去問を使うので過去問も通用せず激ムズ。
当時55点以下が欠点だったがパー横のテストは毎回平均点が20〜30点だった。筆者のではなく、クラスの平均点が。
それじゃあほぼ全員留年やんけってなるんだけど、当然そうはいかないので再試がある。
平たく言えばパー横のテストだけ実質年8回なのだ。
それでも駄目なら再試の再試もあった気もするし、とにかくそういうカラクリを使って全員が55点以上になってた。
さすがパー横である。

結局パー横はパーフェクトなのか

授業に関してはめちゃくちゃだったし、見た目浮浪者だけどみんなそんなパー横が大好きだった。(たぶん)
少なくとも卒業して15年以上経って未だにこれだけ色濃く覚えてるのはパー横と小倉ターンくらいのものだし。
誰がなんと言おうと彼はパーフェクトである。